BRUTTOについて
ものづくりへの憧れ
私はずっと、ものづくりや精巧な機械工具に不思議な魅力を感じてきました。美しく、かつ精密なもの。こんなに小さなものに、どうしてこれほどの芸術性を込められるのだろうと不思議に思っていました。
本格的な時計収集の旅は、オメガ スピードマスターから始まりました。そのデザインだけでなく、人類最大の偉業のひとつにおける役割にも心を打たれました。それ以来、私の情熱は、時計の機構や技術、その背後にある芸術への深い関心へと育っていきました。

金融から時計づくりへ
キャリアの途中で、この情熱をもっと真剣なものにしようと決めました。銀行・金融のキャリアを一度中断し、ヌーシャテルにあるスイスで最も権威ある時計学校で時計師としての訓練を受けました。
その決断が情熱を職業に変え、今もここチューリッヒでその道を歩み続けています。

イタリアのルーツ、スイスの基準
私はイタリアで育ちました。スタイルや伝統が日常の一部である文化の中です。その伝統への感覚が、時計への向き合い方を形づくっています。時計の個性と歴史への敬意をもって接することです。
チューリッヒでは、このイタリア的なスタイル感覚とスイスの時計づくりの基準を組み合わせています。私が手がけるすべての機械式時計は、WOSTEPの手法とプロの基準に従い、スイスの一流アトリエと同じ丁寧さで扱われます。

BRUTTOの哲学
BRUTTOはイタリア語で「醜い」という意味ですが、醜いことが必ずしも悪いわけではありません。私たちにとってそれは、誠実さと本物らしさの象徴です。ヴィンテージ時計には、過去の痕跡が刻まれています。細かな傷、経年の風合い、すでに生きた時間の跡。これらは欠点ではなく、美しさの一部です。
BRUTTOでは、時計は自らの物語を隠さず語るべきだと考えています。不要な研磨や見た目の小細工で傷を隠すことはしません。それぞれの時計の個性を守りつつ、最高の基準で確実に動作するよう仕上げます。
新品じゃない。完璧じゃない。ただ、本物。ただ、BRUTTO。

チューリッヒのアトリエ
BRUTTO Watchesは、歴史ある旧市街の中心、Niederdorfstrasse 11にあります。
アトリエは完全予約制で、すべてのお客様に十分な時間をお取りしています。精密さ、情熱、そして時計への敬意のための空間です。
分かち合う情熱
私にとってBRUTTOは、単なるお店やアトリエではなく、ひとつの哲学です。時計の個性を尊重し、誠実さと丁寧さをもって、修復し、選び抜くことが私の目標です。
BRUTTOを訪れるお客様は皆、この情熱を共有してくださっています。大切な時計のメンテナンスでも、新しい一本との出会いでも、こうした物語を生き続けさせることが私の役目です。
